不況の波が押し寄せているどころの話ではなくなってきた。
失業,光熱費,家の存続,明日の食い扶持。
友人と話す母君はなんと泣きだした。そこまで思いつめているなど考えもしなかった。
そんな母に掛ける言葉が出てこない。
家族は頑張っているのに,肝心の筆者はどうか。
なにもしていない。なにもできない。
アルバイトをしてみようとも思うが,接客は無理,体力は皆無。どうしようもない。
そんな自身の不甲斐なさを母君は十分存じている。
何度か筆者は新聞配達員になることを提案してみたが,そのたびに母君は固く口をつぐむ。
嗚呼,もうこの家で寝るのも終わりが近づいているかもしれない。翌月にはネットも切断され,ブログを更新することも出来なくなるかもしれん。
……我が家の運命は筆者以外の家族にかかっている。今のところ。