とある阿呆の随想録

阿呆の徒然なる日々

 昨今話題になっている本を読んだ。

 

【文庫 】君たちはどう生きるか (岩波文庫)

【文庫 】君たちはどう生きるか (岩波文庫)

 漫画版もあったが、原作を読む。

 とても良かった。

 男子中学生のコペル君と叔父さんの交流、それからコペル君の思索と苦悩。

 叔父さんの言葉がまた良い。

 ハイパー無気力状態で勉強が手につかなかったが、テンション上がってきた。

 勉強する意味や大事な事を教えてくれる。

 いろいろな学問は、人類の今までの経験をひとまとめにしたものといっていい。…中略…みんな一々、猿同然のところから出直したんでは、人類はいつまでたっても猿同然で、決して今日の文明には達しなかったろう。だから僕たちは、できるだけ学問を修めて、今までの経験から教わらなければいけないんだ。…人類が今日まで進歩して来て、まだ解くことが出来ないでいる問題のために、骨を折らなくてはうそだ。

およそ人間が自分をみじめだと思い、それをつらく感じるということは、人間が本来そんなみじめなものであってはならないからなんだ。