昨今話題になっている本を読んだ。
- 作者: 吉野源三郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1982/11/16
- メディア: 文庫
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漫画版もあったが、原作を読む。
とても良かった。
男子中学生のコペル君と叔父さんの交流、それからコペル君の思索と苦悩。
叔父さんの言葉がまた良い。
ハイパー無気力状態で勉強が手につかなかったが、テンション上がってきた。
勉強する意味や大事な事を教えてくれる。
いろいろな学問は、人類の今までの経験をひとまとめにしたものといっていい。…中略…みんな一々、猿同然のところから出直したんでは、人類はいつまでたっても猿同然で、決して今日の文明には達しなかったろう。だから僕たちは、できるだけ学問を修めて、今までの経験から教わらなければいけないんだ。…人類が今日まで進歩して来て、まだ解くことが出来ないでいる問題のために、骨を折らなくてはうそだ。
およそ人間が自分をみじめだと思い、それをつらく感じるということは、人間が本来そんなみじめなものであってはならないからなんだ。