元外務省主任分析官で、現在は作家。圧倒的な知識量の佐藤優氏は、次々と本を出している。
僕は「読書の技法」「悪魔の勉強術」などの勉強法の本を主に購入しているのだが、もう完全に佐藤氏の信者である。
しかし、そんな佐藤氏の本が多すぎるので、どんな本を出してるのか?まとめてみた。
国家の罠
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/10/30
- メディア: 文庫
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佐藤氏のデビュー作。東京地検特捜部に逮捕される話。
なぜ逮捕されるに至ったのかの全貌。
特捜とロシアのことについて知識が増える。
勉強になるというより読み物として面白い。
佐藤氏は逮捕されて有罪になってしまったわけだが、この本を読めば、もちろん他の著作もそうだが、誠実さを感じ、言葉に説得力がある。
獄中記
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/04/16
- メディア: 文庫
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タイトルの通り、獄中で記した日記。獄中で何を思い、何をしたかが細かく書かれている。「国家の罠」とあわせて読むと良いかも。獄中で読んだ本リスト付。
知の操縦法
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2016/11/25
- メディア: 単行本
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難しい。
反知性主義が蔓延するなかで、本当に身につけるべき知とはなにか。
ビリギャルについての考察が面白かった。母がモンペア的であるとか、家が裕福であるとか、さらには、ただ入学のみを目的としており、はたして勉強についていけないのに大学に行く意味があるのか、など。
超したたか勉強術
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2015/04/13
- メディア: 新書
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近年に起きた事件を取り上げつつ、思考法を記している。
難易度高い。
世界史の知識が欠如している自分には難しい。
しかし、「思考のポイント」やコラムなどはわかりやすいし面白い。
「アナロジーで考える」
「敷衍して論を発展させる」
「正反対の人物をイメージする」
「脳の記憶容量を大きく変える丸暗記のすすめ」など。
ただ、勉強術というタイトルだが、一般的な勉強法の本とは一線を画する。
知の教室
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/08/04
- メディア: 文庫
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佐藤さんと様々な人との対談や論考を厳選した文庫本。
まえがき
何の役にも立たないように見える教養こそが、中長期的視点からは、役に立つのだ。
難しいテーマも多いが、面白く、ためになる本。
半分くらいは読書、教養についての話。
佐藤優さんの本で「何買えば良いかわからない!」という人におすすめ。
悪魔の勉強術
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/03/10
- メディア: 文庫
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これは佐藤さんが同志社大学で講義をしたものを文字化したもの。
勉強術というタイトルだが、半分は神学の話だ。
出版社が適当にタイトルをつけたのではないか。
とにかく、神学の話を引いても、この本は良書と思う。なぜ歴史の年号を覚える必要があるのか。なぜ学ぶのか。そしてどう学ぶのか。
啓発本としても良いと思う。
読む力
- 作者: 松岡正剛,佐藤優
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2018/04/09
- メディア: 新書
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千夜千冊を手掛ける編集工学研究所所長との対談。
150冊の本を紹介してますが、レベル高い。
まず、ここに紹介されている本を読むために、それなりの勉強をしないと…。
ぼくらの頭脳の鍛え方
- 作者: 立花隆・佐藤優
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/10/17
- メディア: 新書
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佐藤さんと、知の怪物こと立花隆さんの対談本で、これはブックガイドである。
佐藤さんと立花さんが、それぞれ本棚から百冊、文庫と新書を百冊厳選、計四百冊の本のリスト付。
こちらに紹介されている本は、「読む力」に比べると易しめ。マルクスやレーニンの本など、被ってるのもいくつかあるが、「これなら読めそう!」という本が結構ある。
対談の内容としては、読書について、歴史、教養から、勉強法にも言及する。
印象に残ったのは、立花さんの読書術十四カ条だ。「金を惜しまず本を買え」「本を読みながらノートを取るな」などなど。
僕らが毎日やっている最強の読み方
僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意
- 作者: 池上彰,佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: 単行本
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佐藤さんと池上彰さんの対談本。
新聞、雑誌は何を、どう読むのか。ネットやスマホ、タブレットをどう活用するか。
そして書籍。基礎知識や古典の重要さについても語る。本の読み方も。
それから、教科書や学習参考書についても話す。
とてもわかりやすい。
読書の技法
読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/07/27
- メディア: 単行本
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最も分かりやすく、かつ有益なのはこれだろう。
佐藤さんは月に300冊もの本を読む。いってしまえば斜め読み、速読なのだが、それには高校までの基礎知識が不可欠だと語る。
基礎知識が無いまま速読しても、それは単なる眼球運動なのである。
速読する本は、難解ではない本、あるいはそのテーマ、内容について知識がある本だ。
対して、自分の血肉としたい本を熟読の対象とし、佐藤さんは月に2、3冊を熟読しているという。
どう本を読むか、何を読むか。読書術の本としてはこれはダントツだと思う。
いっきに学び直す 日本史
- 作者: 安藤達朗,山岸良二,佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/03/30
- メディア: 単行本
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- 作者: 安藤達朗,山岸良二,佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/03/30
- メディア: 単行本
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これは、佐藤氏の著作ではない。数十年前に、安藤達朗という人が一人で書いた日本史を、佐藤氏が企画編集解説、山岸教諭が監修した日本史の教科書、である。
監修が入っているとはいえ、古い学説をあえて残していたりするので、受験に使用するのではなく、まさにタイトルどおり、あくまで学び直しに使う本だと思う。
学説が古いとか、細かいことを気にしない人向け。