とある阿呆の随想録

阿呆の徒然なる日々

許すことについて

 銃乱射事件で、犠牲者の遺族が「犯人を許す」と言うニュースを度々見かける。


 こういうのを見ると感じるものがあるというか、考えさせられる。

 これを見た人は「理解できない」とか、「宗教って…」
 
 というようなコメントが多い。

 普通なら怒って憎むところを、許して愛すところまで持っていくって、ある意味すごいなあとも思う。精神衛生上はその方がいいのかも。

 
 ふと思い出したことがあって…
 
 北斗の拳で、どんな輩にでも絶対に文句を言わず、笑顔を絶やさない絶対的無抵抗主義の村があって、そこでラオウが試しに子供を殺そうとするシーン。

 子供が殺されそうになっても、村人たちは笑顔を絶やさない。それにラオウはブチ切れる、というもの。 

 
 って、それは最初の話とあまり関係ないけど、要は宗教って、自分のためのものなんじゃあないか。

 どんな境遇や状況でも、そこに理由付けして、納得して、前へ進むためのもの。

 けれど、他人にそれは押し付けられない。

 この世には、言っても分からない、どうしようもない悪人ってのがいるもんだ。