とある阿呆の随想録

阿呆の徒然なる日々

アメリカにおけるガンダムとトランスフォーマーの違いとその死生観

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 アメリカでは、ガンダムは人気がない。
 
 しかし、トランスフォーマーは大人気だ。 


 同じ日本産なのに、この違いは何なのか。

違い

 コックピットに子供が乗って操縦するガンダム。
 
 ロボットそれ自体に意思が宿っているトランスフォーマー。

 そこは重要なポイントだ。


 間接的か直接的かの違いである。

 漫画でいうと、ドラゴンボールやワンピースも、主人公らはその身で戦うから、直接的だ。だからアメリカ人に受けた。

 逆に、ジョジョはアメリカでは売れていない。スタンドを用いたバトルが間接的だからだ。

結局のところ…

 ガンダムが自分の意思で動き出し、中身がオッサン(筋骨隆々)なら、アメリカで人気爆発間違いない。

 …これは、オプティマスプライムじゃないか。あれ中身オッサンだよね?

死生観

 スタサプの関正生先生が欧米の死生観について語っていたこと。これもすこし関係ある気がする。

 もともとは、「he has been dead for two years」の訳が「彼は2年前に亡くなりました」になるのは実は違う、という話の流れだった。

 本当は「彼は2年間ずっと死んでいる」というのが正しい、という。

 
 なぜ、それが本当の意味なのか。それが欧米の死生観を表しているのである。

 欧米人にとって肉体と魂は別で、魂は死んだ後天国に行くが、肉体だけはずっと地中にある。

 肉体とは神が作った着ぐるみであり、自分のものではない。だからアメリカでは臓器移植が進んでいる。逆に日本では進んでいない。頭から爪先まで自分だ、という感覚で、抵抗感が強いから。



 つまり、もうすでに欧米人は、肉体というモビルスーツに、魂というパイロットが乗り込んで操縦している状態だったのだ!(どん!)

 人型のロボットに乗り込んで動かすなど、あまりにも間接的なのである。そう、着ぐるみが着ぐるみのなかに入っているようなものである。
 
 
 ちょっと長くなってしまったが、最後にこれだけは言わせてほしい。

 僕はどちらかというとガンダムの方が好みである。