とある阿呆の随想録

阿呆の徒然なる日々

知らないと言え

 「わからない」「知らない」

 この言葉を発するのって、なにか抵抗がある。

 すぐ諦めずに色々考えた方が良いのかなとか、無知が露呈してしまうのを恐れる気持ちとか。


 僕の知り合いに、絶対に上記の言葉を発しない人がいる。

  
 たとえばの話、その人はリンゴを知らないとして。

 僕が「リンゴって知ってますか?」と聞く。

 その人は、「ワイはミカンの方が好きやねん」あるいは「知ってるで!細長いやつやろ?」あるいは「……………」

 大体、3パターンである。

 話のすり替え、知ったかぶり、沈黙。

 
 沈黙が1番マシだ。

 ほかの2つはもう、話がただただ噛み合わないので、どうしようもない。