最近、ChatGPT o1 previewが解禁された。
時間をかけて考え、より高度な創造作業が可能になった最新モデルだ。
そんなChatGPT o1で、成田悠輔氏がXで過去に話題になった発言を論文化してみた。
成田悠輔氏の発言
「なぜ人は戦争や虐殺には無関心なのに有名人の不倫や暴言は叩きたくなってしまうのか」という論文を書きたい
成田悠輔氏のXより
実際に、そのテーマでGPT o1に論文を書いてもらった。
指示としては、「2500字程度」「心理学の観点を用いる」「実際の出来事を参考にする」など。
では、以下が実際GPTが出力した論文だ。
思考時間は17秒だった。
GPT 論文
タイトル:なぜ人は戦争や虐殺には無関心なのに有名人の不倫や暴言は非難したくなるのか
現代社会において、戦争や虐殺といった重大な問題に対して無関心である一方で、有名人の不倫や暴言には強い関心を示し、非難の声を上げる人々が多い。この現象は一見矛盾しているように見えるが、心理学の観点からその背景を探ることで理解が深まる。
まず、心理的距離の概念が重要である。戦争や虐殺は多くの場合、地理的にも文化的にも遠い場所で起きており、日常生活との関連性が感じにくい。そのため、直接的な影響を受けにくく、関心が薄れがちである。一方、有名人はメディアやSNSを通じて日常的に接する存在であり、あたかも身近な知人のように感じられることがある。これは「擬似親密性」と呼ばれ、人々が有名人に対して親近感を抱く心理的現象である。
次に、社会的比較理論が関与している。有名人のスキャンダルは、自分自身の道徳観や社会的地位を再確認する機会となる。他者の不道徳な行為を非難することで、自分の道徳的優位性を感じ、自己評価を高めることができる。これは「自己高揚バイアス」として知られる心理である。
さらに、感情的な刺激の違いも影響している。戦争や虐殺のニュースは悲惨であり、過度のストレスや無力感を引き起こす可能性がある。そのため、人々は無意識にこれらの情報を避けようとする。一方、有名人のスキャンダルは興味深く、時には娯楽的な要素を含むため、感情的な関与が高まりやすい。
実際の例として、2020年に起きた有名芸能人の不倫報道は連日メディアで取り上げられ、大きな社会現象となった。一方で、同じ時期に発生していた中東地域の紛争や難民問題は、比較的注目を集めなかった。この差は、報道量だけでなく、人々の関心と反応にも表れている。
また、メディアの報道傾向も無視できない。メディアは視聴率や閲覧数を重視するため、注目を集めやすい有名人のスキャンダルを優先的に報道する傾向がある。これにより、人々の関心がさらにそちらに向かい、重要な社会問題への関心が薄れるという悪循環が生まれる。
最後に、集団心理の影響も考慮すべきである。SNSの普及により、他者の意見や反応が瞬時に共有される時代となった。この環境下では、多くの人が非難している対象に対して自分も同調する「同調圧力」が働く。これにより、有名人のスキャンダルへの批判が増幅される一方、戦争や虐殺といった複雑な問題には意見を述べにくくなる。
結論として、人々が戦争や虐殺には無関心である一方で、有名人の不倫や暴言を非難したくなる背景には、心理的距離、自己高揚バイアス、感情的刺激の違い、メディアの報道傾向、そして集団心理など、複数の心理学的要因が絡み合っている。この現象を理解することで、私たちは情報社会における自己の情報選択や反応を見直し、より健全な社会的関与を目指すことができるだろう。
しっかりと論文ができた。
ほかにもGPT o1は数学やプログラミングに優れるそうなので、もっと色々なことができそうだ。